Les Uns Contre Les Autres - Starmaniaスターマニアより
1978年に発表された「ロックオペラ」、スターマニアの1曲です。カナダ、ケベック州出身のプラモンドンという人の作品です。
歌詞と曲はこちらからどうぞ。
Starmania - les uns contre les autres
歌詞全体としては、人生の孤独さをうたったもので、あまりハッピーな曲ではありません。
しかし、メロディーはとても美しく、歌詞もそれほど複雑な言葉を使っていないのでフランス語学習者にとっては、聞きやすい曲です。
この曲の中で、文法的に勉強になるのは、冒頭部分から繰り返し出現する「on」の使い方かな、と思います。
人称代名詞としての「on」
フランス語は、主語によって動詞が激しく活用します。
人称代名詞の一つであるonは、最初はとっつきにくいかもしれませんが、慣れてくると大変便利な人称代名詞です。
この人称代名詞onは、文法的には3人称単数扱いです。つまりilやelleと同じ活用をします。
その意味は英語でいうと、oneやsomeoneの意味となります。ある不特定の人(人たち)をあらわすことができます。
同時に文脈によってはnous(英語ではwe)と同じ意味でも使われます。
つまり、nousの活用形に自信がない時は「on+動詞の3人称単数形」で済ませることができるのです。
「on」の動詞活用と再帰代名詞「se」
この曲の動詞はほとんどが「on+動詞の3人称単数形」になっています。
On dort ←dormir(眠る)
On vit ←vivre(生きる)
On danse ←danser(踊る)
On court ←courir(走る)
しかも、これらの内、danser以外は不規則な活用をしますので、忘れてしまったら、この曲を口ずさんで思い出しましょう。
また、この曲の中には次のような再帰代名詞も多く登場します。
On se caresse ←se caresser(愛撫し合う)
On se cajole ←se cajoler(なだめ合う)
On se comprend ←se comprendre(理解し合う)
On se console ←se consoler(慰め合う)
ここでは再帰代名詞を用いることによって「お互いに~する」という意味を出していますね。on の再帰代名詞は「se」になるというのも覚えておきたいところです。