酒とマリファナ
2018年10月、カナダで嗜好品としてのマリファナ(大麻)が合法化されたことは、ご存知の方がいるかもしれません。
ところで、昨日実は、はじめてファミリードクター(家族のかかりつけの医師、登録制らしい)に会って診察を受けました。そのときの問診のやりとり。
カナダでの問診
「タバコは吸いますか?」
「いえ、吸いません」
「お酒は飲みますか?」
「はい、…ビールを一日2杯ほど…」
(…えーっと、普通、少なめに申告しますよね?笑)
「ドラッグは吸いますか?」
「…いいえ」
少し間があったのは、ドラッグ=マリファナ(こちらでは「カンナビス」と呼びます)だと気づくのに、数秒かかったため。
そうか、こちらは医師の問診でフツーに質問事項に入っているんだなぁ、と感心した瞬間でした。
こちらでは合法となっていても、私はマリファナを試してみようとは思いません。お酒が好きなので、「中毒性」のあるものは一つで十分だと思っているということと、街で見かけるドラッグ中毒者の姿にうんざりしているからです。
日本のアルコール消費量が減少
少し前になりますが、こういう記事を読みました。
確かに日本のアルコール消費は減っているようですね。同時に「お酒を飲む」という行為に対する態度も変化しつつあると思います。
私が子供のころはまだ、駅前で酒の臭いをプンプンさせた、アル中まがいのおやじが昼間でもうろうろしていたものです。最近は同じスポットに行っても、そこまで荒れている人は見かけません。
でも、アルコール消費国モンゴルでは、未だに駅前をうろうろするアル中がたくさんあふれていたし、私たちも酔っ払いにからまれてたいへんな思いをしました。
先のニュース記事ではアルコール消費量と自殺との関係性が指摘されています。しかし、アルコール消費量に関連したキーワードは自殺だけではありません。うつ病、DV、依存症などもアルコールと無関係ではないでしょう。
マリファナ合法化で何か変わった?
カンナビスを愛好する人の中には、「カンナビスはお酒に比べて中毒性が高いとも、健康に悪いとも証明されてはいない」という人がいます。すでにこちらでは、マリファナはお酒と同じレベルで語られる話題になっているのです。
嗜好品としてのマリファナが解禁されたからといって、街の風景が大きく変わることはありません。変わったといえば、街中に公式マリファナショップができたことでしょうか(州によって異なります)。
昨年(2018年)、タイでも医療大麻の合法化が決まったというニュースがありました。
医療用大麻が解禁となれば、嗜好品としてのマリファナ解禁もそう遠くないでしょう。たとえそうなっても、タイの街中の風景もそれほど変化しないのかもしれませんが。
…ちなみに、もう少し突っ込んだ体験談はポッドキャストで話しているので、興味があれば聞いてみてください☆