ダークウェブと人肉売買ー人肉ってどう料理すればいいの?
「あら、お肉買ってきてくれたの? ありがとう」
「うん、ちょっと安かったからね。」
「そう、でもこれってどこの部位?」
「人の肉だけど、たぶんモモ肉かな?」
「えー、私、人肉なんて料理したことないけど、どう料理すればいいの?」
まな板の上に置かれた、初めての人肉ブロックを見つめながら、包丁を片手に困惑する私。
「しょうがないなぁ、とりあえず、スープにでもするか…」
・・・と、ここで目が覚めた。
別の夜の夢
その日の夕方はホームパーティーをやることになっていて、十数名のゲストが我が家の小さなアパートで、思い思いに歓談していた。私は料理を用意するのに忙しく、キッチンでオーブンやら野菜やらを手に四苦八苦していたのだが、そこへ夫が仕事から帰ってきた。
ゲストの陰に隠れて、キッチンにいる私からは彼の顔しか見えず、でもその顔が苦痛に歪んでいるのに気が付いて、ラウンジのソファーに座り込んだ彼の元へ行ってみた。
そこで改めて彼の全身が目に入り、ギョッとした。なんと、彼の片足が無い!
「あなた、片足をどこへやったの?」
と、キッチンからそのまま持ってきた包丁を片手に質問。
彼は涙目になって、
「兄さんがお金に困っていると聞いて、マーケットで足を1本売ってきた」
・・・と、ここで目が覚めた。
ダークウェブ
二夜にわたってヘンテコな夢を見たのは、その前の夕方、ダークウェブに関するドキュメンタリー(海外発)を見たせいだった。
ダークウェブを正しく説明することは、私にはちょっと難しい。でも、自分が理解できている範囲で解説すると、インターネット上のインデックスされていないサイトのことで、特殊なネットワークシステムを通じてのみアクセスできるウェブ世界のことらしい。
そこで扱われているものは、一般的に入手困難なものや多くの国や地域では違法とされているもの。取引通貨として、ビットコインなどの仮想通貨も用いられている。
ダークウェブの中でも有名なものに「シルクロード」というサイトがあって、ドキュメンタリーでは、その「シルクロード」の元オーナー(現在は閉鎖されている)にもインタビューを行うなど、かなり深く掘り下げた内容になっていた。
ダークウェブで取引されるもの
取引されているものは、銃、違法薬物、臓器売買、児童ポルノ、交換殺人など、まぁ、なんとなく想像できるものかもしれないが、その中に「カンニバル」といって人肉売買のセクションもあった。
コーヒーカップに女性が(バスタブにつかるような感じで)片足を上方に突き上げて入っているアイコンが印象的で。
ダークウェブ上のさまざまな取り扱い商品の中で、一番私に「刺さった」のが、人肉売買だったらしい。
なぜか、この時期夫はダークウェブにかなりの興味を持っていて、連日といっていいいほど、それ系の番組を視聴していた。
でも、この2つの夜の夢の話をして、「もう、ダークウェブを見るのはやめよう」ということになったのでした…。とりあえず、私の悪夢はいったん終わり。