はな劇場

地下1階。土壁に囲まれた、アップライトピアノとステージだけの場末パブ。Googleマップには載っていません。

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ポリープ1個、見つけた

健康でいるということは、時には痛みを伴うものです。

先日から、大腸の検査のことについて書いていますが、私の場合麻酔が効きにくい体質らしく、苦しい検査となりました。念のために、と受けた検査ですが、最終的にポリープが1個見つかり切除できたので、よかったよかった…

 

 

麻酔が効きにくい体質って、損

実は以前にも麻酔が効きにくいと、別のドクター(このときは日本で)に言われたことがあり、今回もちらっと手術前にそれを思い出していたんですよね。

担当医によると初めての検査ということもあって、通常の2倍の麻酔を打ってくださったようです。

前もって、「私、麻酔が効きにくいみたいなので、多目に打ってください」と伝えればよかったのに、と思う読者の方もいるかもしれません。でも、それで万が一カムバックできなくなると怖いじゃないですか…(局所麻酔なのでそんなことはないと思いますが)。

それで、余計なことは言わず、ドクターにお任せした次第です。

 

しかし、麻酔が効きにくい体質というのは、損ですね。実に、痛い、苦しい、不快…、笑。耐えられない痛さではありませんが、お腹の中で、チューブがぐるぐるされているのがよくわかりました。

 

しぶしぶ検査

私が受けた検査は、大腸内視鏡検査(コロノスコピーColonoscopy)というもので、胃カメラの大腸バージョンみたいなものです。

検査3日前から食事制限が始まり、それもつらかったですが、検査そのものもあまり楽しいものではありません。

 

家族に大腸ポリープ切除の病歴があるため、「念のために受けときますか」といわれて検査してみました。本人に自覚症状があるわけではなく、「本当にこんな検査必要なのかなぁ(できればやりたくないなあ)」という気持ちで受けたので、ますます不快感だけがクローズアップされます。

 

イケメンの担当医

検査担当の医師は、比較的若い男性医でした。「検査中、痛みを感じさせてしまって申し訳ない」みたいな感じのことを言われたので、普通の人はもう少しスムーズなのでしょう。

私の腸が小さくて、チューブが入りにくかったといわれました。確かに、西洋人に比べればアジア女の私の内臓は、どれもこれも一回り小さいのかもしれません。西洋人と同じような感覚で、チューブをぐりぐりされたのではたまったものではありません。

 

ポリープ見つけた

検査中は、私の目の前にスクリーンがあったので、自分の腸の内部をリアルタイムで見ていました。意識もはっきりしていて、検査中の会話もすべて覚えています。

腸の中をずんずんとカメラが進んでいき、カーブで引っかかって2歩戻る、というようなことを繰り返していると、自分が小さくなって腸の中を旅しているみたいです。

 

チューブがツンツンと腸の壁に当たるので、痛いというか不快感を感じて、ベットの上でくねくねしていた私ですが、「旅」の最後の方でひょっこりポリープに出くわしました。

「あ、ポリープ」

と、お宝でも見つけたように、ドクターがつぶやくのが聞こえました。「これ、見てください。ポリープですよ。じゃあ、切除しておきましょうね」と言われました。

 

ポリープカットの実況

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私のそのポリープは比較的小さいものだったらしく(8㎜)、ワイヤー上のナイフ(多分)のようなものでカットすることにしたようです。

棒の先にループ状のフックのようなものがついていて、それをポリープに引っ掛けるようにします。表面が滑りやすいのか、なかなかうまくポリープに輪がかかりません。

思わず、「ドクター、がんばれ! あともうちょっと」と心の中で応援しました。

何度かトライして、やっとポリープに輪っかが引っかかり、無事カットすることができたというわけです。

 

検査後の感想

初めての検査だったので、ちょっとドキドキでしたが、思っていたよりも苦痛でした、笑。でも、感じ方には個人差があるようで、検査中のことを忘れてしまう人もいるようですね。私の場合、はっきりと覚えていますが。

検査が終わってから、担当医には、「ポリープも見つかったし、検査してよかったですね」と言われました。本当にその通りだと思います。あれだけ痛い思いをしたのですから、それくらいの収穫があってはじめて検査のし甲斐があったというものです。

ドクターも「せっかく検査するんだから、ポリープの一つでも見つけてやらないと」というプレッシャーを感じたりするものなのでしょうか…。

 

まあ、とにかく、これであと5年はこの検査をしなくていいといわれたので、よかったということで。

 

おしまい。