はな劇場

地下1階。土壁に囲まれた、アップライトピアノとステージだけの場末パブ。Googleマップには載っていません。

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デジタルが当たり前の時代だからこそ、手書きの手紙を書いてみる

スマホやタブレットのアプリからサクッと送れるメッセージや電子メールって、本当に便利ですよね。最近は音声入力も性能がよくなってきているので、タイピングの手間すらも省略できるようになりました。

 

でも、そんな時代だからこそ、手書きの手紙をもらったときの感動は大きいのではないでしょうか。

デジタルなものが標準となりつつある現在に、あえて手紙を書くことのメリットについて考えてみました。

 

手書きで文字を書く時間

いざ、手書きで字を書こうとすると、適切な漢字がすぐに思い浮かばなかったり、思ったように早く書けなくて、イライラしたりします。

でも、そんな風に、やきもきしながら手紙を書く時間は、一種ぜいたくな時間でもあるのかもしれません。

 

先日、ある方のブログでこういう記事を読みました。

www.everydaymoromoro.work

 

デジタルなメッセージであれば、1、2分でも送信できるという時代だからこそ、誰かに向かって手書きでメッセージを書くという時間は、より貴重性が高いような気がします。

「手書きで書く」「郵便を出しに行く」ということ自体が手間で、相手の方のためにそれだけ時間をかけているということになります。そんなふうに時間と手間をかけて喜ばせてあげたい大切な人がいる、と思うだけでちょっと豊かな気持ちになれるのですが、みなさんはどうでしょうか。

 

相手に喜んでもらえる

例えば誰かの誕生日。フェイスブックの友達であれば、アプリを通じて通知が来ます。「今日は○○さんの誕生日です。おめでとうのメッセージを送信しましょう!」とアプリに催促されるわけです。

ですが、郵便やカードでその人の誕生日にきちんと手紙が届くようにするためには、少なくとも数日前から準備をしておかなくてはいけません。

 

もちろん、郵便事情にも左右されますが、私たちも夫の家族には、電子メッセージではなく郵便によるカードでお祝いを送るので、数日前からカードを書いて投函しておく必要があります。

それって、相手にも分かることなんですよね。だからそういった手紙を受け取ったときには「あ、私の誕生日ちゃんと覚えてくれていたんだ」と感動してくれるわけです。

誕生日カードのメッセージなんて、ほんの数行ですが、それでもとても喜んでもらえます。

 

手書きから伝わる個性

手書きのメッセージカード

手書き文字は下手だから手紙を書くのは苦手、という人もいるでしょう。でも、下手な文字でも、タイピングの文字と違って、手書きの文字はその人の個性が現れるものです。

誰か作ってもたいてい同じ字体になるデジタルメッセージではなく、手書きだからこそあふれ出る個性というものがあると思うんです。

「きたない字だな~」といいながらも、その人が一生懸命書いている姿を想像するのは、ちょっと楽しい時間でもあります。

 

もちろん、文章からでもその人の個性が現れるものですが、手書き文字はテンプレート化もできませんし、その人の「印」以外の何物でもないわけです。

 

金銭ではなく時間と手間のギフト

日本は贈り物文化が発達しています。お中元やお歳暮など、習慣として贈り物をしなくてはいけないシチュエーションも多いです。

そういう慣習は企業にとっては大きなビジネスなので、今後、マーケティングの中で消滅してしまうことはないでしょう。

 

でも、そういった「お金を払って」表す気持ちではなく、「時間と手間を費やして」表す気持ちの方が、大きな意味を持っているのではないかと思うのです。

金銭に対する感覚は人それぞれです。5000円のギフト商品を買うのも勇気がいる人もいれば、簡単に1万円を100人にばらまくことができる人もいます。

 

ギフト商品の価格がいくらだったとしても、そこに手書きの手紙が添えられていれば、もらった人は贈り主の「時間」と「手間」を想像せずにはいられないと思うのです。

あとほんの数分で相手を感動させることができるのなら、その時間、その人のために使ってみてはどうでしょうか。