海外生活で日本食って食べる?食べない?
本格的に海外に住み始めて15年目になります。旅行でも移住でも、海外に出ると日本食が恋しいという人は多いでしょう。私もやはり日本食は食べたいと思うことがありますし、日本に一時帰国すると「和食、おいしい~」と感動します。
でも、海外に住んでいる日本人がみんな日本食にこだわっているかというと、そうではありません。
日本食は健康食?
和食は世界的には「健康的な食事」としてとらえられています。
ですので私が知っている限り、ヨーロッパや北米、アジアなどでは、日本食材を手に入れることはそれほど難しいわけではありません(もちろん、ものにもよりますし、価格は高めです)。
どうも、日本人の平均寿命が長いことで、「日本食に長寿の秘密がある!」と思われている部分があるのかと。
まあ、そのポジティブな印象のおかげで、豆腐や枝豆、しょうゆなどの日本食材が比較的入手しやすいのはうれしいことです。
ただ、和食は健康的か、と聞かれると私は「Yes」とは言いません。確かに、和食は野菜中心の食事ですが、現代の日本食は塩分過多、化学調味料を使いすぎだからです。
これについては、これだけで1本の記事になってしまうので、機会があればいつか記事にしてみたいと思います。
私はそういえばあまり日本食食べてない
今回は、海外在住日本人が日本食を食べるかどうかについて、書きたいと思います。
それで、実際私は日本食を食べているかというと、ぜんぜん食べてない、笑。
これには、イギリス人夫と二人暮らしだということ、日本人が比較的少ないモントリオールという街に住んでいるということ、などが原因かなと思います。
日本食材が手に入りにくい
実際、香港に住んでいた時には、日本食をよく食べました(経済的な理由もあるけど)。
香港などの大都市や日本から比較的近いアジア諸国であれば、日本食材も手軽に入手できます。価格も、びっくりするほど高くはならないと思います。
中国産の模造品などもたくさん出回っています。いかにも日本のお野菜という顔をしている「水菜」や「大根」も中国で作られているものもあるんですよ。
ところが、こちら(北米)はそれに比べると日本食材が入手しにくいですね。バンクーバーあたりだと、アジア系の移民が多いのでもっと容易なのでしょう。それでも、日本からの輸入で入るものは、割高になるはずです。
意外と困るのが調味料
海外在住ですから、日本の野菜が手に入らないのは仕方がないとあきらめもつきます。でも、つらいのが調味料です。
特に私の住む町では、本みりんと料理酒が手に入りにくいです。ごく最近になって、アジア系のスーパーでは見かけることも多くなりましたが、金額は高いです。
なぜかというと、おそらくアルコールがネックになっているのではないかと思います。
カナダは酒税が州によって異なるらしく、アルコール飲料の販売は政府直営のお店が中心になります。コンビニやスーパーでもワインやビールは売っています。でもビールはともかく、ワインとそれ以外のハードリカー系は品ぞろえが悪いです。
本みりんも料理酒も、アルコールが含まれているので、その辺の事情からアジア系スーパーでも扱いにくいのかもしれません。そういえば、昨年あたりになってやっと、料理用紹興酒が販売され始めたようです。
みりんの代用品
そんなわけですので、我が家にみりんはありません。試してみていただくとわかりますが、みりん無しで日本食を作るのはかなり難易度が高いです。
それで、私がみりんの代わりに使っているのが、メープルシロップです。
ちょっと、カナダっぽいでしょ。
おそらく、私のように海外生活している方は、それぞれに日本食を作るのに工夫されていることと思います。
今はそういう裏技も、ブログなどを通じてシェアできるからいいですよね♪
…というか、そもそも我が家は日本食なしでもなんとかなるので、助かっているかもしれません。日本人同士のカップルだと、もっと日本食が食べたいと思うんですよね。
私の場合、夫のいないときにはむしろ、西洋料理をせっせと食べていたりします、笑。