はな劇場

地下1階。土壁に囲まれた、アップライトピアノとステージだけの場末パブ。Googleマップには載っていません。

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SNS起業コミュニティに参加するリスク

日本人ユーザーに人気のブログサービスに、アメーバブログがありますね。

女性の利用者も多く、ブログを書いているわけではないけれど、アメブロはよく読むよ、という方もいらっしゃるでしょう。

 

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そんなアメブロの、特に女性ユーザー界隈でよく見かける#タグに「SNS起業」というものがあります。

アメブロで「#SNS起業」と検索すると記事が出てくるので、興味がある人は見てみてください。

 

この、「SNS起業」というタグの意味が、私は最初よく分かりませんでした。

SNSって、ツイッターとか、フェイスブックのことですよね。

これを使って「副業」ならまだわかるんですが、「起業」? ―――って、つまりSNSアプリを自分で開発して起業するってこと?

…なんて、いろいろ考えたりしました。

 

アメブロユーザーは、こういってはアレですが、割と普通の主婦の方とか、ママさんが多いですよね。それで、いきなりSNSアプリの開発なんて、無謀では…?

と、思っていたら、なんのことはない。

 

彼女たちが言っている「SNS起業」とは、アメブロも含むSNSを使って、自己発信をしていくというもの。

そして、お金を稼ぎましょうというコンセプトだったのです。

 

ハッシュタグは、最近はどんなプラットフォームでもよく使われるようになりました。

プラットフォームによって、使い方が特殊だったり、流行っているタグも違っていたりしますね。

 

「SNS起業」というタグも、アメブロだけでなくツイッターとかその他においてもよく使われるようになりつつあるのかもしれません。

 

ただ、この「SNS起業」タグでブログを書いているアメブロユーザーさんを見ていると、それぞれのブログをよく観察していると、これは一種のビラミッド式ビジネスではなかろうか、と思えてきました。

 

ピラミッド式ビジネスとは、日本風にいうと、師弟関係によってビジネスを成長させていくシステムです。

ピラミッドの下層にいる人たちは、上層にお金を吸い上げられることになり、上層にいるわずかの人が大きく稼ぐ結果になります。

 

日本人は「一人で試行錯誤しながら自分のやり方を開拓していく」よりも、「誰か詳しい人(先輩、師匠、先生)について、やり方を教えてもらいながら成長していく」方が好きみたいですね。

 

一人で自分なりの道を歩もうとすると、「自己流では失敗しますよ」なんて助言をいただくこともあります。

「専門家について、教えを請いながら勉強する方が確実に向上できるはずだ」という考え方が根強いためでしょう。

「教えてくれる人」を探す傾向にあると思うのです。

 

だれだって、敷かれたレールの上を歩く方がストレスも不安もありませんから、その気持ちはよく分かります。

「私のいうとおりにやっていれば必ず成功します」といわれれば、「わかりました、ついていきます!」といいたくなりますね。

それが間違っているとはいいません。

 

しかし、ピラミッド式ビジネスに組み込まれてしまうと、自分で稼げるようになるより先に、セミナーなどの参加費用で支払いがかさんでしまったり、人間関係で本来不要な出費しなくてはいけない事態になったり、挙句の果てに「師匠」に気に入られることにでもなれば、同じレベルの他「起業志向女子」にねたまれたり…

 

そんなわずらわしいことが起こるリスクが高いため、私はそういう組織には属したことがありません。

自分でそういうコミュニティを作ろうと思ったこともありません。

 

そこはいってみれば「学校」や「部活動」「サークル」みたいな感じなんじゃないかな、と想像しています。

みんなといっしょに活動するのは楽しいし、小銭くらいは稼げるかもしれない。

 

「結果を出すよりも達成感を感じることが大切」なんて、いわれれば「ああそうか。稼ぐことよりも大切なことがあるな」と納得してしまうこともあるでしょう。

ただ、そのときはちょっと考えてもらいたいのです。

「私がこれまで払ったお金って、いったいどこに納められているのだろう」って。

 

趣味として活動に参加するのはよいと思うのですが、ビジネスとしてはどうなのかな、と思います。

 

「でも、だからといって、一人では何をどうすればいいか、わからないし、不安だ」

と思いますか?

 

多分、そういう方が参加したくなるように仕組まれているのが、SNS起業コミュニティみたいなものなのでしょう。

 

くり返しになりますが、そういうところで活動することを否定するわけではありません。

しかし、そこに心身を注いでしまうのは注意するべきだと思います。

 

「いずれは独立して自分らしい副業(あるいは起業)をする」と、頭の片隅に野望を置いた状態で、彼女たちのビジネスモデルを観察してほしいのです。

そういう意味であれば、そこに参加する意味も生まれてくるでしょう。

 

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