はな劇場

地下1階。土壁に囲まれた、アップライトピアノとステージだけの場末パブ。Googleマップには載っていません。

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絶対時間感

絶対音感って、ありますよね。すべての音についてその音階をズバリ言い当てることができる能力のことです。先天的なものだという人もいれば、トレーニングで身につけることができるという人もいます。

その「時間」バージョンといえばいいのでしょうか。どんな環境にあっても、どのくらいの時間が経過しているのか、ズバリ言い当てることができる人がいます。それが「絶対時間感」。

 

 

楽しい時間と苦しい時間

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時間の感じ方は、そのときどきによってかなり左右されます。楽しい時間はあっという間に過ぎ、不快な時間は実際よりも長く感じてしまいますよね。多分、私だけでなくみなさんそうだと思います。

「絶対時間感」という言葉は、今咄嗟に私が作った言葉です。それに代わる正式名称があるのか、そもそもそういう概念があるのかは知りません、笑。

 

でも、いかなる環境であっても、何分経過したかをかなり正確に言い当てることができる人がいます。それを「絶対時間感」と呼ぶことにします。

 

時間の感覚はトレーニングできるのか

私はときどき夫婦でバックパッカーをやっていますが、旅行に出るときは二人とも時計を持ちません。まあ、今はスマホで時間が確認できるので、腕時計が必要ないという理由もありますが、その他の理由として、彼がかなり正確な「時間感」を持っているためです。

 

ちょっと現地の人と道端でおしゃべりしても、電車に乗る前に飲みながら晩ごはんを食べていても、彼は時計(スマホ)を見ることなく、何分経ったか言い当てることができます。しかもかなり正確に。

そういう人は、普段から、おしゃべりに夢中になって時間を忘れるということもないのでしょう。

 

そのため、旅先でついうっかり乗り物に乗り過ごしてしまったということも、あまりありません。彼は私と出会う前から、長期間にわたってバックパック旅行を繰り返していたので、自然と時間感がトレーニングされたのかもしれません。

 

感覚はトレーニング次第で敏感になる

音感について、トレーニングで身につけることができるという人がいます。私たちには様々な感覚機能(センサー)が備わっていますが、何事も、訓練によってその感覚を研ぎ澄ませることはできるようです。

 

私は以前飲食業界にいて、提供する食品のコストコントロールのために、1人前当たりの材料の重さを厳しくチェックしていた時期がありました。

そのとき、魚の切り身を手のひらに乗せ、それが何グラムあるか言い当てるゲームをやって、重量感を訓練したことがありました。最終的には、お皿に乗せられた魚の切れ目を見れば、それが何グラムであるか、ある程度言い当てることができるようになったものです。

 

楽しい時間を楽しんでる?

でも、彼の「時間感」については、私が「楽しい」と思って心からエンジョイしている時間も、彼は頭のどこかで時間をカウントしているのかな、と考えたりします。

 

時がたつのを忘れるくらい楽しい時間を過ごしているのはもしかして自分だけかも、と思うこともあったりして。

ですので、まれに彼の時間感がハズれていたりすると、ちょっと嬉しく感じることもあるのです。