はな劇場

地下1階。土壁に囲まれた、アップライトピアノとステージだけの場末パブ。Googleマップには載っていません。

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「どうして僕とあの子は肌の色が違うの?」と子どもに言われたら、なんと答えますか?

私の友人に、日本人とカナダ人とのハーフさんがいます。彼女はこっちの方と結婚して「あっくん」という男の子をもうけました。彼は日本人クオーターということになります。

 

あっくんが学校に行きはじめて間もないころ、家に帰ってきてこういったそうです。

「ママ、どうして僕の肌は、みんなよりも黄色いの?」

 

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覚悟していた時が来たと、内心ドキッとした友人は、それでも慎重に言葉を選んでいいました。

「お友達は、黄色くない子もいるの?」

「学校のみんなは、もっと白い子もいるよ、ママ」

「そう、あっくんはちょっとジャガイモみたいな色だよね。チョコレート色みたいな子もいる?」

「いるよ!」

「でも、ほら、あっくん、ジャガイモ好きでしょ?」

「うん、好き!」

「ジャガイモも、ちょっと黄色っぽいのとか、ブラウンなのとか、白っぽいのとか、いろいろあるよね」

「ある」

「でも、あっくんはどんな色のジャガイモもみんな好きでしょ?」

「好き!」

「チョコレートも好き?」

「大好き!」

「そう、じゃあ、学校のみんなとも仲良くしてね」

「うん!」

 

 

これは、少し前の話なんですが、今朝ふと思い出して、忘れたくなくて書いてみました。移民政策がすすめば、日本でもこんな環境になるのではないかと思って。

地域によっては、もうすでに多様性の強い学校のクラスが存在しているのかもしれません。

 

少なくとも私が子供の頃は、人種や肌の色についての人権教育はあまり熱心に行われていませんでした。子供の教育に正解はありませんし、私の友人の回答がベストアンサーではないでしょう。

それでも、これから子育てをされる方に、少しでもヒントになればいいなぁと思ったので、書き留めておきます。