一年で一番昼が長い日
今日は夏至ですね(だよね?)。北半球では一年で最も日が長い日になります。
実際のお昼間の時間はお住まいの地域によって異なりますが、私が住んでいるモントリオールは、日本の稚内とほぼ同じ緯度にあります。
そんなわけで、私の街では夏の間かなり日照時間が長くなります。ちなみに、6月21日の日の出時刻は朝5:05、日の入りは夜20:47と予測されています。それは同時に冬の日照時間が短くなるということでもあります。
香港に住んでいたころは、今よりもぐっと赤道に近づいていたので、一年中、昼の時間も夜の時間もあまり変化がない感じでした。赤道に近づけば近づくほど、その差は小さくなりますよね。
ですので、こっちに引っ越してすぐのころは、この「昼の長さ」の変化にすぐには順応できなかったものです。
街を歩いていると、日の高いうちから白人さんがオープンカフェでビールやワインを飲んでいるので
「さすがに、白人さんは昼間っからガブガブ飲んでるなあ、いいなあ」と思っていました。
でも、そう思ってハッと時計を見るとすでに夕方の6時とか7時だったりします。それで、「なんだ、仕事帰りに一杯って、日本人といっしょやん」と思い直したものです。
まあ、こっちは「ハッピーアワー」といって、早めの夕方に飲むビールはディスカウントがあったりします。
日本でも場所によって異なりますが、うちの実家があるような田舎都市では夕方4時以前に堂々とお酒を楽しめるバーや店はあまり多くない(お安くもない)ので、その点だけは一時帰国した時に不満を感じたりもします。
話がズレたので、元に戻します。
日照時間が長いと、植物の成長も速いような気がします。田舎で野菜を作ったり、花壇で花を育てたりしていますが、夏の間、はっきりと「○○㎝成長した!」というのが見て取れるくらい育っています。
文字通り「スクスク」育つ、という感じです。
この前、旅行の途中で寄り道したフィンランドなどは夏至の頃になると日が沈まないらしいです。「白夜」と、昔、地理の時間に習いましたね。沈まぬ太陽というのは、不眠の原因になります。私もこっちに来たばかりの頃は、夏場、朝になるのが早いので、まぶしくて朝寝坊できませんでした(最近は少し慣れてきた)。
それで、夜は眠気に勝てなくて、日が沈んだ後まだ暗くならないうちにベッドに入ることになります。
香港のネオン街でグダグダ飲み歩いていた以前の私とは別人のようで、まるで農民みたいな生活だなあと、笑うしかないわけで。
最近思うのは、夏の間、どうしても睡眠不足がちになるし、つい活動的になってしまう反面、冬はその逆になります。そうなると、人間は一年というスパンで帳尻を合わせようとするのかもしれない、と考えたりします。
食べ物もそうで、モントリオールのように冬が寒いと、冬場はどうしても野菜不足がちになります。流通が進歩しているので南方からの野菜や果物も入りますが、ややお値段が高くなるし、配送中に(おそらく)凍ってしまうので、解凍後の野菜っぽい状態になっていることも少なくありません。
その分、夏場にしっかり野菜や果物を食べだめしておくことにします、笑。